味方確認をされなかった子の内面

売れない行動を止め、
前提条件と立ち位置を修正し、
売上を取り直すための設計書。
♡観測

 味方がいなかったあの日

私は、叱られたことよりも
「確認されなかったこと」のほうが深く残っている。

学校で誰一人として私の味方になってくれる人がいなかったあの日、
母に言ってほしかったのは

「あんた何したん?」ではなかった。

“何でそんなことになったのか?”

ただそこに至るまでの背景を知って欲しかっただけなのかもしれない。

事実確認ではなく、味方確認

子どもが本当に欲しいのは、
正しさの裁定じゃない。

先にこれだ。

「周りが何と言おうと私はあなたの味方やで」

その一言があるだけで、良かった。
そのあといくらでも反省はできる。

でも私の世界では、順番が逆だった。

外の声が先。
私の声は後。

その時点で、もう勝負は決まっていた。

 何が起きるか

先に疑われる環境で育つと、子どもはこう学ぶ。

・まず疑われる側に立つ
・自分の言い分は重くない
・説明するより黙った方が安全

そして静かに、

「全部私が悪い」

という前提を持つ。

これは単なる自己肯定感の問題ではない。

「ポジションの問題」。

自分は“守られる側”ではない、という配置である。

 圧に弱くなる理由

私は今でも、

強い口調
強い目
決めつけの圧

に反射的に言葉が止まることがある。

それはメンタルが弱いからじゃない。

あの時、

「説明する前に悪者になる」

という体験が影響しているのだろう。

先にラベルが貼られると、
私の言葉は意味がなくなる。

子どもは、
“正しさ”より“関係性”を守るのだと知った。

母をこれ以上傷つけてはいけないと思っていた。

だから黙った。

その沈黙は、
外側の評価を固めただけじゃなく、
私を「守られない側」に固定した。

 味方がいない世界で育つと

守られる経験が少ないまま育つと、無意識にこうなる。

・人の評価に過敏
・外の目を優先
・目立つことを避ける
・強く出られると引く

これは性格ではない。

適応だ。

守られない環境で
どう安全を取るかの戦略。

大人になってからの影響

味方確認がないまま育つと、

恋でもこうなる。

好きになられると怖い。
中央に立つことになるから。

評価が始まる。
落とされるかもしれない。

そして無意識に試す。

壊す。

これは愛の問題ではない。

「守られなかった記憶」の再生だ。

今わかること

あのとき私は、

正しいかどうかを求めていたんじゃない。

味方を求めていた。

「あんたの話、ちゃんと聞くで」

それだけでよかった。

味方確認をされなかった子は、

自分で自分を守るしかなくなる。

でもそれは、

強さじゃなくて
静かな緊張だ。

その緊張は、
大人になっても解けにくい。

けれど今は、
自分の内側でそれをやり直せる。

まずは、

「あのとき、怖かったな」

と認めるところからやってみようと思った。

守られなかった子は、自分を守る方法を後から覚える。

私は、それを覚えるまでにずいぶん遠回りをした。

でも、あの頃の私が
完全に消えてしまったわけじゃない。

小さくても、
違和感はずっと残っていた。

その違和感が、
のちに私を助けることになる。

私の主語は少しずつ戻ってきている。