絵本、スイミーみたいな動き本当にするんだと思った。
こんにちは、ジャリです。
とある水槽の大水槽で、いわしの大群がみんなで同じ方を向いて泳いでいました。
個体ごとに見れば、小さく、弱い魚です。
しかし一定の距離と動きを保ったまま集団になると、
群れ全体が一つの大きな生き物のように見えるんです。
その水槽の中では、
全体が同じ方向へ動き、
同じタイミングで向きを変え、
一瞬で形を変える。
外側から見ると、
個体の数は増えていません。
それでも、
存在の大きさは変わって見えます。
この動きは、
一匹一匹が全体を把握しているわけではないようです。
隣との距離、
急な動きへの反応、
一定の方向性。
それだけが揃った結果、
集団としての形が立ち上がっているんです。
ここで観測されるのは、
「強くなる」というより、
「別の単位になる」という変化です。
単体では成立しない存在感が、
配置と同期によって生まれています。
多くの場合、
外から見ると「統率されている」ように見えます。
しかし内側では、
命令も中心も存在していません。
あるのは、
同時に動いているという状態だけです。
個体の意思が強まったわけではないです。
判断が消えたわけでもないです。
ただ、
判断が集団に吸収され、
個体としては目立たなくなっている。
この構造の中では、
目立たないことが
存在を消すことにはつながりません。
むしろ、
溶け込むことで、
全体としての輪郭が強まっています。
水槽の中では、
捕食者が現れると、
群れはさらに密度を上げます。
動きは揃い、
形はより大きく見える。
恐怖が、
散らばらせるのではなく、
まとめる方向に働いています。
ここで起きているのは、
安全の獲得ではなく、
見え方の変化です。
小さいままでいることと、
小さく見えることは、
同じではないです。
この水槽では、
同じ動きをすることで、
個体は消え、
群れだけが残っています。
それが、
現在観測されている状態です。

