教皇不在の時間に起きていたこと

売れない行動を止め、
前提条件と立ち位置を修正し、
売上を取り直すための設計書。
♡観測

映画『教皇選挙』について①

こんにちは、ジャリです。

教皇の死が告げられたあと、時間が空白になる。
次の教皇はまだ存在せず、前の教皇の権威もすでに機能していない。

その時間のあいだ、役職や序列は残っているが、最終判断を下す存在はいない。
誰かが決める必要がある場面は増えるが、決定権そのものは宙に浮いている。

首席枢機卿は進行役として振る舞っている。
手続きを進め、場を整え、発言を整理する。
ただし、最終的な答えを出す立場ではない。

権力は存在しているが、使用できない状態が続く。
責任だけが集中し、裁量は制限されたまま維持されている。

枢機卿たちは互いに顔を合わせ、同じ儀式に参加し、同じ規則に従っている。
しかし、誰も全体を代表しているわけではない。
それぞれが個別の意図や背景を持ったまま、同じ空間に留まっている。

時間が経過するにつれて、発言の重さに差が生まれる。
確信を含む言葉は強く響き、ためらいを含む言葉は慎重に扱われる。
沈黙は否定されず、同時に評価もされない。

外部では事件が起き、建物が破壊される。
内部では儀式が中断されず、予定された進行が維持される。
優先順位は変更されないまま並行して進む。

教皇不在の時間は、混乱の時間でも空白の時間でもない。
役割だけが先に存在し、人がそこに当てはめられていく状態が続いている。

誰が決めるのかが不在のまま、
何を続けるかだけが繰り返されている。

その時間は、終わるまで名前を持たない。